キャノン(XLR)-RCAケーブルの製作

浅草橋、蔵前のNTT

 実に久し振りのオーディオネタ。オーディオ専門のブログとかってありますけど、アレだけネタが続くのはもう凄いとしか言えませんね。こちらは細々と。
 今回は前にもケーブルを作りましたが、その時にはケーブルを作る事だけ考えていたので写真を撮ることは殆んどせずに完成したものだけしか撮っていなかったので、今回は撮影もしながらなので結構時間が掛かりました。
 前回はカナレのケーブル&ITTキャノンプラグを使用しましたが、今回はモガミ#2534とNEUTRIK(ノイトリック)を採用しました。どちらも使ったことがなかったので使いたかっただけです。秋葉原のトモカ電気にて購入。店員のオジさんによるとカナレは放送局などで使われ、モガミはスタジオユースが多いそうです。音質的にはモガミの方が上だそうですが、ラフな取扱いに強いのがカナレの特徴だということです。初めて知りました、家で使う分にはモガミでOKですね。
 これがモガミ#2534。¥200/mなのですが10m以上で¥180にプライスダウン、もちろん10m買いました。黒いケーブルでまぁまぁのしなやかさ。4芯のシールドケーブルです。
 NEUTRIKのプラグ(メス)。よくXLRとかキャノンプラグと言われていますが、XLR、XRA、XLGとあり、これはXLAと表記されていました。またキャノンというのも会社名であるのでキャノンプラグというと語弊(NEUTRIKなので)があります。
 接続面を外側から撮影。1,2,3と番号が振られているのが判ります。
 ねじ込み式の本体を分解し、並べた図。結構硬めのねじですが、なんとか分離できました。外側の本体と中の端子部は押し込み式なので、何か傷の付かないようなもので押し込んでやるとイヤイヤながらも外れます。黒っぽいカバーが一緒に出て参ります。これは絶縁のためなのでしょうかネ。グラつき防止かもしれません。
 ハンダ付けする端子を裏から見たところ。外側から見たのとは当然ながら鏡対称になります。親切に番号が振られているので判りやすいですね。今回は2番ホットのケーブルを作りますので間違わないように気を付けます。
 モガミ#2534ケーブルの外皮をカッターで剥きます。シールドケーブルなのでもちろん編み込みのシールド線で覆われているのでこれを丁寧に裏返しながら広げます。今回は別に使用(ハンダ付け)しないのでニッパーでカット。青と透明のカバーに覆われている線が各二本ずつ、計四本と芯材である細いPPでツイストしてあります。作業に邪魔なPPは切ってしまいました。
 丸い部品はコロコロ転がりやすく作業がしにくいので、現在使っていないベリンガーのチャンネルデバイダーを利用して端子部を挿し込み、チャンデバ自体を裏返しハンダ付けしやすいようにしました。なければ何かで固定すれば作業がしやすいと思います。
 2番に青、1・3番に透明の線をハンダ付け。今回は便宜的に青をホットにしました。この場合、透明はどちらがどちらでも構いません。青は軽く寄り合わせておくとハンダがしやすいように思います。銅線は素手で触ると手の水分・脂分で錆びるというのがマニアでは常識で忌み嫌われるのですが、直後にハンダするので気にしてはイケマセン。
 ハンダが終われば、固定用のチャンデバから外して組み立て。ハンダした部分を覆うように黒のカバーを被せて本体に挿し込み、本体後部をねじ込み完成。
 反対側のRCAプラグ、先に外した部品をお尻の方から入れて線材とプラグをハンダ付け。線は青と透明をそれぞれ分けて撚っておき、透明の方は長めに被覆を剥いておきます。長さは実際のプラグに合わせて決めると良いかと思います。青の方(ホット)をプラス側、透明の方をマイナス(アース)側に決めてハンダ付け。先程『透明はどちらがどちらでも構いません』と述べたのはこうするので、結局マイナス側は最終的に一緒になるからなのです。ハンダ付けが終われば余った線材をニッパーでカット。こうしないとカバーを掛けられませんからね。
 カバーをねじ込んで完成。今回は4本同じものを作りましてLR、つまり左右を色分けして作りましたが、出来上がっていざ接続しようと思ったら、自分のシステムの端子のことをすっかり忘れていて、本当はXLRオス-メスが二本必要でXLRメス-RCAは二本しか使わなかったのでした(涙)。