このしろの煮付け

 昨日の帰りは錦糸町のLIVINの地下食品街でお買い物。ここにはバスプラでお馴染みの*1西友が入っております。何か良さそうな魚はないかなぁと見ると、珍しく『このしろ』という魚が廉価で売られていました。関東では寿司ネタとして馴染み深い小肌の成魚ですね。Wikipediaによると、

関東地方では4cm-5cmまでの幼魚をシンコ、7cm-10cmぐらいはコハダ、13cm程度はナカズミ、15cm以上はコノシロとなる。その他の地域での若魚の名前として、ツナシ(関西地方)、ハビロ(佐賀県)、ドロクイ、ジャコ(高知県)などがある。

となっていて、ワタクシは寿司の〆に頂くことが多いです。またシンコを、大葉とガリと一緒に巻いたシンコ巻きも美味しいものです。長崎の平戸でキャンプをした時は、佐世保のスーパーでこのしろを買って刺身を楽しんだ覚えがあります。

 さて、冷凍庫にはいつも煮魚の煮汁が鎮座して出番を待っているので、昨日も手っ取り早く出来る煮付けにしました。炊き合わせるのはごぼうで参りましょう。鱗をこそげ落として身に切込みを入れましてフライパンに三尾広げて煮付けにしました。この煮汁は青背の魚以外の鯛やスズキ等のクセの少ない魚を煮付けているので、その旨味をタップリ吸っております。これに酒、みりん、醤油と水を加えて魚の種類によって濃さを変えています。







 いつものように、味はバッチリ決まっているので、安心の味です。魚体もなかなか立派(小さい物で18cm、大きい物は23cm超)でこれで三尾¥294とは格安ですねぇ、と食べ進めるうちに、ふと小骨が多いのに気がつきました。小骨を取り除きながら食べていたのですが、淡白な身に似合わず、鯵の比ではないぐらいの小骨に悪戦苦闘。寿司で小肌をつまんでいる時は気にならないのですけれどもね、と食べ終えて調べて見ると、これはニシンの親戚でしたか、なるほど小骨が多いわけですね。再びWikipediaを引用しますと

成魚は塩焼きや唐揚げ、刺身などで食用にされるが、若魚よりも漁業価値が低い。小骨が多くて傷みも早いこともあり、漁獲地周辺の流通にとどまる。そのままでは臭みもあり、刺身などで食べる際は醤油ではなく酢味噌が用いられることが多い。

となっており、そういう訳で値段が安かったんですね。ふーん、知らなかったなぁ。

*1:斯く言うワタクシはつい先日までその意味を知らなかった