強火の遠火

ゴトク(三徳?)

 炭火で魚や肉などを焼く時には、『強火の遠火』ということが言われております。七輪の場合、それ自体に網を載せて焼くと火が近すぎたり、強すぎたりということがあり、今ひとつ上手く焼けないことがあります。そこで、火元となる炭の量を減らしたり、何かで火から遠ざけて調整するのが必要になります。
 ワタクシも今回、干物を焼いてみまして、初日に焼いたものは一部分が焦げている写真でしたが、折角、鉄製品を製造している会社に勤めているのだからと、構想実に3分、材料切り出しは自分、職人さんに旋盤加工してもらい、脚部を丸棒から折り曲げ加工は自分、溶接はベテラン職人さんにガッチリ付けてもらいました。
 七輪のサイズは、自宅にいるわけではなかったのでネットで検索、おおよそ直径23cmということで若干小さめに作り、裏返すと二通りの七輪に使えるように三本の脚部で支えられるようにしました。実際、合わせてみると、リングの部分は小さめでも無くジャストサイズ。
リングの幅は約40mm、丸棒は10mmなので約50mm、火から離れることになります。リングの厚みは8mmなのでかなり丈夫なはず。通常ゴトクは鋳物ですが、これは削り出しで溶接品。溶接部はコチラ。スポット溶接ではなくベタ付けなので頑丈に出来上がりました。これ以上離したいときには、又別の器具を以前作ってありますが、今回のは出来栄えも素晴しいものでした。有難うございました、Iさん、Mさん。