干物の美味しい季節になりました

skytree

 干物作りも三回目の冬になりました。秋以降、魚をチェックしているのですけれども、今年は魚の型が小ぶりで(=良型は値段が高く)今ひとつ干物を作るの気が高まらないのが正直なところ。秋刀魚で一度作りましたけれど、脂の乗りも、魚体も昨年には遥かに及びません。
 とは言うものの、自家製の干物を作り始めて、市販の干物を買ってくるのがバカらしくなりました。買えばそこそこの値段がするし、かといって美味いかと言うとそれほどでもなく。美味そうなものはかなり値が張ります。それならばやはり自分で作るのが手っ取り早く、かつ美味しい物が出来ます。
 昨夕は錦糸町駅南口の駅ビル『テルミナ』の地下で魚売り場を覗くと、手頃なサイズのカマスがほど良い値段で売られていました。それと、久しく食べていない魚ですが、鰖(たかべ)という魚も手頃でしたので開いて干してみました。

 名前は何となく聞いたことはありましたが、見た目はイサキに似ているような感じ。小型のもので、可愛い干物が出来ました。写真のものはカマスの開き。いわゆる『小田原開き』と呼ばれるもので、頭を片側の身に残して背開きにした物です。以前、完全な背開きで作ったけれど、結構頭が固く割るのに難儀した割に歯で指を切ってしまったというオチが付いて、今回はそこら辺に留意して口の当たりを触らないようにしました。カマスは小魚を良く食べていることが多く、今回も内臓を取り除く際には小さな、といっても胃にいっぱいのイカと口の中にシラスが入っていました。

 朝から七輪に炭火を熾して焼きましたけれど、カマスはその醜悪な顔つきからは考えられないほど上品な白身で、淡白でありつつ軽く脂も乗っていて非常に満足しました。
 炊き立ての白いご飯に合わせるのは、糠漬け。今回はキュウリ、大根、そしてセロリでした。やや薄味でしたので、醤油をチョビッと垂らしてやげん堀の七味をパラパラ。日本に生まれて良かったなぁと思う瞬間を噛み締めました。

 そういえば建設中のスカイツリーもとうとう500m越えだとか。近所の公園からパチリ。